201901/09

顔の保湿クリームにおすすめ!30代からセラミドで脱オバ肌

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保湿クリームを使っている女性

保湿クリームは進化しています。単に肌の表面を潤すだけではなく、角質層での保水効果が高いセラミドとその他のエイジング効果が期待できる成分が入った高機能性保湿クリームがたくさん登場しています。

有名化粧品ブランドメーカーでもそうでなくても、中身で勝負の保湿クリームを選ぶポイントを紹介します。大人の女性のあなたにぴったりのコスパに優れた逸品を見つけて、年齢すら味方につけてみませんか?

顔に保湿クリームを塗る理由

スキンケアの目的はモイスチャーバランスを整えること

ハリ・弾力があり透明感があるキメの整った若々しい美肌の条件は、肌のモイスチャーバランスが整っていることです。

人間の肌は、細胞内の水分、水分を逃がさないようにするNMF(天然保湿因子)、水分の蒸散を防ぐ皮脂がうまくバランスをとることで正常な機能が保たれています。

若い頃はスキンケアなどしなくても自然にモイスチャーバランスが整っていますが、加齢や環境によってどれかが減ったり機能が低下すると、モイスチャーバランスは崩れて乾燥肌や脂性肌、肌老化が進んだ肌になるので、人工的に作った水分、保湿剤、油分でこれらを補うのがスキンケアです。

主に、水分は化粧水から、保湿剤と油分は乳液、美容液、保湿クリームから補います。美容ジェルと保湿クリームの違いは含まれる油分の量で、保湿クリームの方が多くの油分が含まれるので、スキンケアの最後に使用して、皮脂のように肌の水分が蒸発するのを予防しています。

このように、スキンケアの他のアイテムとは異なり、保湿クリームは油性で高い効果があるエモリエント剤のセラミドや、植物系のオイル、または、水溶性の保湿剤であるヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸など多くの美容成分を配合できるのが特徴です。

加齢や環境によって減少する水、保湿成分、脂を化粧品で補いモイスチャーバランスを整えて皮膚保湿の恒常性を維持すること-これがスキンケアの目的であり、少しでもエイジング(加齢、老化)を遅らせるのに役立つのでエイジングケア(年齢に応じた肌のお手入れ)とも呼ばれています。

最近は、化学の発達により次々と肌のシステムが解明され、エイジングケアに高い効果が期待される成分がどんどん開発され、一部の高価な化粧品だけでなく多くの化粧品でも利用が可能になりました。

さらに、人件費が少なくて済むネット販売が広まり、TVCMに高額な費用をかけない販売法も確立され、昔ならもっと高くなるはずの保湿クリームがより安価に手に入るようになりました。

結果、一部の大手化粧品メーカーだけでしか購入できなかった高品質な保湿クリームが、今では製薬会社や食品会社、ベンチャー企業など多くの企業からより安く購入できるようになり保湿クリームは巷にあふれています。

その中から自分の条件にピッタリ合う保湿クリームを選ぶのは至難の業ですが、ポイントを抑えておけば失敗せずに美肌&エイジングケアに満足できる保湿クリームに出会えるはずです。

次からは、そのポイントを順を追って紹介します。

顔の保湿クリームで減少を補う

(1) 女性らしさ、美肌のホルモン エストロゲンの分泌は30歳がピーク

女性らしさに大きくかかわる女性ホルモン エストロゲンは、美肌、ツヤ髪、バストアップと女性が欲しいものをサポートしてくれるホルモンですが、思春期から30歳前後がピークでその後減少します。

エストロゲンの分泌量が年齢を経るごとに減っていることを表しています

引用:美肌ホルモンエストロゲンの分泌量

皮膚も体の一部であるので、この影響は免れません。疲労や体調の乱れが顔に現れやすくなったり、乾燥しやすくなったり・・・30代を越えたら、肌の内部も見た目も徐々に若い頃と比べて機能低下、衰えを少しずつ実感していきます。

実際、お肌のモイスチャーバランスの要因である肌の水分、角質層の保湿に欠かせないセラミド、皮脂分泌量も20歳をピークにして減少していくので、早めのエイジングケアで肌の衰えるスピードを抑える必要性が生じてきます。

(2) モイスチャーバランスは加齢によって乱れる

日々の生活の中で紫外線、外気やPM2.5などの有害物質などの外部刺激や加齢によって、徐々に肌の機能が低下しモイスチャーバランスが乱れやすくなっていきます。

それらの影響が少ない場合でも、肌の水分量、保湿に欠かせないセラミド、皮脂分泌量はどんどん減るので、モイスチャーバランスは乱れ肌も老化しやすくなっていきます。

セラミド・皮脂分泌量が年齢を経るごとに減ることを表しています

引用:nahls

スキンケアの目的は、年齢が進むにつれて減少する肌の水分量、保湿に欠かせないセラミド、皮脂によって崩れるモイスチャーバランスを、補い整えて健康な肌を維持することです。

体の内部も肌も徐々に女性らしさが失われやすくなっていく30代以降は、「乾燥しやすくなった」「小じわが増えた」「シミが消えにくくなった」と感じ始めたら、足りない成分を化粧品で補うように心がけたいです。

そうすれば、少しでも老け顔へのスピードを抑えることができ、10年後、20年後の自分が大きく違ってくるでしょう。

保湿クリームの100倍!?角質層の強力な天然保湿力

化粧品でケアする角質層の驚くべき働きについて知り、いかに保湿が大事かを紹介します。

角質層の働き

スキンケアでケアをするのは角質層までです。薬機法でも「化粧品の浸透は角質層まで」と定められています。なぜなら化粧品は薬ではないので、それ以上成分を皮膚の奥深くまで浸透させて何かのトラブルが起こってはまずいからです。

カネボウが開発したオリジナル成分 ロドデノールによる白斑被害はまだ記憶に新しいところです。そのような事故が二度と起こらないように予防策として厳しくルールが決められています。

では、その質層とはどんなものでどんな働きをしているのでしょう?

(1)  角質層のバリア機能

角質層(または角層)とは、肌の最も外側の部分で皮脂膜のすぐ下にある層です。角質層は0.02mmほどの厚さで台所用ラップほどの厚さしかないのですが、この角質層は人間の健康にとって重要なバリア機能果を持っています。

角質層は、何重にも整えられた天然の要塞です。紫外線、季節ごとに温度や湿度が変化する外気や有害な大気汚染物質、花粉、ウィルスや雑菌・・・あらゆるものが皮膚に侵入しないように守るために、複雑で巧妙なバリア機能を構築しています。

角質層が乱れるとバリア機能が低下し、外部からの刺激を防ぐことができなくなります。すると紫外線によってコラーゲンが破壊されてしわの原因になったり、有害物質や雑菌の悪影響を受けて肌が荒れたり体調を崩し、時には病気を発症します。

モイスチャーバランスが取れた角質層はバリア機能が高い

よって、角質層が正常なバリア機能を果たすために、肌の表面にある皮脂膜、角質細胞内のNMF(天然保湿因子)、細胞間にあるセラミド-の3つがバランスを取りながらしっかりと肌内の水分を逃がさないように保つことが重要です。

どんなにコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が豊富で弾力のある若々しい肌であっても、それらを守るべき角質層が乱れていては意味がありません。それはまるで鍵のかかっていない宝箱のように、無防備でいつ荒らされ中の宝を根こそぎ失ってもおかしくない状態なのです。

(2)  角質層のセラミドが作るラメラ構造

角質層のバリア機能を保つために特に重要なのがセラミドです。

セラミドは、角質細胞をレンガと例えるなら、レンガとレンガをつなぐセメントのように、角質細胞同士をつなぐ働きがあり、細胞間脂質の中で最も多い約50%を占めています。

セラミドは、油にも水にもなじみやすいという特筆すべき特長を持っています。

この独特な特性のおかげで、油の細胞間脂質と水のNMF(天然保湿因子)が規則正しく配列され、油と水とが固く結びついた10層ほどのミルフィーユのような層ができます。

これがラメラ構造と呼ばれるもので、角質細胞と角質細胞をラメラ構造でしっかりと結びつけガードしています。

角質層のセラミドが作るラメラ構造を表しています

引用:Hadanoclinic Med. Corp.

(3)  角質層の保水力が強力な理由

① セラミドの保水力
セラミドの保湿効果は、他の保湿成分の中でも最強です。ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸、グリセリン

②NMFの保水力
また、角質細胞内にあるNMF(Natural Moisture Factor)という天然保湿因子も、人工的に作られた化粧品の100倍もの保湿力を持っていると言われています。こんなに化学が発達してもまだまだ天然の力には到底及ばないのです。

このような奇跡的な保湿力ともいえるセラミドとNMFが、角質層の細胞間と細胞内を満たし、さらに、細胞間ではセラミドの特性によって、水と油がしっかりとくっついてラメラ構造という堅牢なバリア層を作り出しています。

この水を逃がさないセラミド、NMF、ラメラ構造によって、角質層の驚異的な保水力とバリア機能は保たれて高い保湿力が維持できるのです。

こよって、角質層が正常なバリア機能を働かせ続けるためには、いかにモイスチャーバランスを整えるかが重要なポイントになります。

また、年々減っていく肌の水分やセラミドを補うと同時に、皮膚の機能自体も加齢によって衰えていくので、肌自身を元気に活性化させてくれるようなエイジング成分も配合されているような保湿クリームを選べば、顔の老化予防に効果が期待できます。

顔用保湿クリーム選びで抑えておきたいポイント

スキンケア製品を選ぶときには、角質層のモイスチャーバランスがポイントになりますが、実際に保湿クリームを選ぶ際にはどんな成分をチェックすればよいのでしょうか?

各化粧品メーカーが作っているエイジングラインには、水分、保湿剤、油分を化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム-とそれぞれのアイテムで補い合いながら、トータルでその年齢の肌に適した成分を補うように設計されているので、気に入ったメーカーがあればライン使いをするとよりエイジング効果が期待できます。

とはいえ、最も美容成分をぎっしり詰め込むことができる保湿クリームは、スキンケアには欠かせないアイテムで価格も一段高くなるので、保湿クリームに絞ってできるだけ優秀で安い保湿クリームを使いたい場合も少なくありません。

近年、化学の進化に伴い多くの優れた美容成分が開発され、化粧品メーカーのみならず、製薬会社、産学連携による大学の研究室と会社、起業による新しい化粧品メーカー・・・と、多くのメーカーがたくさんの保湿クリームを作るようになり、消費者はブランドにこだわらずにより安価で実用的な保湿クリームを選ぶこと可能になったのでぜひトライしてみたいです。

顔用の保湿クリームを選ぶときのポイントは、

  • 保水力が高くバリア機能を高めるセラミドが入っている
  • エイジング効果のある成分が入っている
  • ターンオーバーを促す成分が入っている
  • コラーゲン生成を促す成分が入っている
  • 低刺激性で安心
  • 毎日続けられる価格

これらを頭において、配合されている成分を見極めたいです。

顔用保湿クリームでセラミドはゆずれない

元々人の角質層に存在する高保水力を誇るセラミドと、その他の保湿成分を多く含み、浸透しやすい形で配合されたものがおすすめです。

保湿力抜群のヒト型セラミドを選ぼう

セラミドは元々私たちの角質層にある成分で、他の保湿成分と比べてもその保水力は抜群!角質層やラメラ構造を守り維持するためにもセラミド配合のものを選びましょう。

【ポイント!】
化粧品に使用されるセラミドは人工的に作られたものでたくさんの種類がありますが、化粧品配合成分の表記で「セラミド」と書いてあればヒト型セラミドです。

このヒト型セラミドは、酵母を利用して作られたもので人間の角質層にあるセラミドに近い構造を持っているので、お肌になじみやすく、他のセラミドよりも保湿力や浸透力に優れ、かつ刺激が少ないというメリットがあります。

デメリットは価格が高い点で、プチプラの化粧品を探している場合はヒト型セラミド配合の保湿クリームは予算オーバーになる可能性があります。

セラミド以外の保湿成分でより高い保湿効果を狙う

どんなにセラミドが優秀な保湿成分でも高価なので価格的に配合量には限界があり、それだけで十分な保湿効果は得られません。よってその他の保湿成分も配合されている保湿クリームを選びたいです。

セラミド以外でよく使用される保湿成分は、コラーゲン、ヒアルロン酸、グリセリン、アミノ酸などがありますが、最近は、サイズの違うコラーゲンを数種類配合したり、純度の高いグリセリンや分子の小さいアミノ酸、または、それらをカプセルに入れて浸透しやすくしたりと、より浸透しやすく保湿効果が長く続くような技術が使用されて保湿効果がかなりアップしています。

モイスチャーバランスの中で、NMF(天然保湿因子)の保水力がすごいと書きましたが、NMFの主成分はアミノ酸です。

よって、加齢によって減少したNMFを補うために、グリシン、アラニン、セリン、プロリンといったアミノ酸を利用するのもおすすめです。

以下の図のようにアミノ酸は角質層に浸透すると角質層内の水分量が増加し、それに伴いバリア機能のアップも認められています。アミノ酸を塗ると保湿力とバリア機能がアップすることを表しています

引用:味の素アミノ酸補給による肌の保湿力向上に新知見

【ポイント!】
より保湿効果が高くなるのは同じ成分でも、浸透性がより高い小さいサイズのもの、純度が高いもの、カプセルに入ったもの-がおすすめです。

エイジングケア成分が配合されたものを選ぼう

保湿力の高い化粧品でケアしてもすぐに乾燥する-という方は、肌自身の保水力、保湿力が低下しているせいかもしれません。

そんな年齢肌には、潤いを補うだけでなく、肌を活発化させ肌環境を整えるサポートをしてくれるエイジング成分配合の保湿クリームがおすすめです。

エイジングケアで重要なポイントは次の3点ですが、少なくともターンオーバーの正常化とコラーゲンの生成を補えるような保湿クリームを選びたいです。

・ターンオーバーを正常化させる
・コラーゲンの生成をサポートする
・ヒトオリゴペプチドで成長ホルモンを活性化させる
(もしくはヒトオリゴペプチドに似た働きをする成分でも良い)

新しい細胞を生み出し古くなった細胞と入れ替える働きをする成長ホルモンは、20代をピークに徐々に減っていくにつれて、肌の老化が加速します。そんな成長ホルモンの働きを活発化させる成分がEGF、FGFといった成長因子です。

EGFとFGFは、直接肌に塗ることで細胞を活性化させる効果が実証されている唯一の成分です。

また、角質層までしか浸透しない化粧品であっても、唯一、EGFとFGFは角質層にある受容体によってキャッチされるので、真皮層まで浸透しなくても効果がある成分だと言われています。

角質層の受容体を通じてEGFは基底層に、FGFは繊維芽細胞に新しい細胞を産生するように指令を出して成長ホルモンを活発化させ、ターンオーバーの遅れを正常化させたり、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの産生を促すことができるのです。

多くのエイジング成分の中でも、他の条件に関係なく塗るだけで効果が期待できるのはEGFとFGFだけと言われています。

※ スタンレー・コーエン(Stanley Cohen)博士は、EGF発見の功績により1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

(1)  EGF(上皮細胞成長因子-ヒトオリゴペプチド-1)

EGFは、表皮層に存在し新しい細胞の生成をサポートする成分です。

肌の細胞は、20代の頃は28日で新しく入れ替わるのですが、その期間は年齢+10歳とか、年齢×1.5倍と言われるように、徐々に遅くなります。

古い細胞が長くとどまると、メラニンを含んだ細胞も長くとどまるのでくすみやシミが消えにくくなり増えていき、肌の透明感が失われていきます。

EGFは、ターンオーバーを正常に近づける働きがあり、若い頃の透明感のある肌に整える効果が期待できます。

肌のEGFが年齢ごと減少する様子とEGFで増える様子を表しています引用:ホメオバウ

 

(2) FGF(線維芽細胞成長因子―ヒトオリゴペプチド-13)
若々しいハリ・弾力のある肌は、真皮層の70%を占めるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンが作り出しますが、これらは線維芽細胞から産生されます。

その線維芽細胞の自己増殖能力が加齢によって低下しその数が減少すれば、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンは新しく作られなくなるので、肌のハリや弾力や失われしわ・たるみが現れることになります。

FGFは、線維芽細胞に働きかけてコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの産出を増やす効果が期待できる成分です。

 

(3) ペプチド-EGF、FGF以外のペプチド
ペプチドには、EGFやFGF以外にも多くのエイジング効果が期待できるものがあります。一部を紹介します。

●抗酸化作用のあるペプチド
ジペプチド-2、エルゴチオネイン、ペプチド-4

●抗炎症効果のあるペプチド
アセチルヘキサペプチド-1、パルミトイルトリペプチド-8、トリフルオロアセチルトリペプチド-2

●若返りホルモンのような働きをするペプチド
パルミトイルテトラペプチド-7

●しわに効果があるペプチド
アセチルヘキサペプチド-8、パルミトイルオリゴペプチド

 

(4)  ビタミンC誘導体
ビタミンCは美肌のビタミンと言われ、美白、ニキビ予防、抗酸化作用などあらゆる美肌に効果がある万能成分ですが、壊れやすいという欠点を改善して安定性を持たせたのがビタミンC誘導体で、体内で酵素によってビタミンCに変わる成分です。

ビタミンC誘導体のエイジング効果では、なんといっても高い抗酸化作用が特徴です。

紫外線やストレスによって体内で発生する活性酸素は、コラーゲンやエラスチンを破壊し肌老化の原因になりますが、ビタミンC誘導体はこの活性酸素を除去する働きがあるのです。

さらに、コラーゲンの生成を助ける、ターンオーバーを促す効果によって、しわやくすみといった肌老化を防ぐ効果が期待できます。

多くのビタミンC誘導体がありますが、水溶性のアスコルビルリン酸Na、3-O-エチルアスコルビン酸(ビタミンCエチル、VCエチルとも呼ぶ)は油分が多い保湿クリームへの配合はあまり適していません。

しかし、保湿型ビタミンC誘導体といわれる3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)は、他のビタミンC誘導体と違って、皮膚内で代謝されなくてもそのままビタミンCの効果を発揮できる利点があり化粧水などで利用したい成分です。ただし刺激性はやや強くなるので敏感肌の人は注意も必要です。

保湿クリームには、油溶性のテトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)や、水溶性ビタミンC誘導体と油溶性ビタミンC誘導体のメリットを併せ持つ高浸透型ビタミンC誘導体 APPS(アプレシエ)を使用したクリームがおすすめです。

特に、進化型ビタミンC誘導体といわれるAPPS(アプレシエ)-パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naは、水にも油にもなじみやすい上に、従来のビタミンC誘導体の100倍の浸透力があり刺激性も比較的低いので人気が高く、エイジング系の保湿クリームにも最適です。

 

(5)  レチノール(ビタミンA)
レチノールとは、ビタミンAを指します。パルミチン酸レチノールとか酢酸レチノールといったビタミンA誘導体として化粧品に使用されています。

レチノールは、角質層でターンオーバーを促進させる効果や線維芽細胞を刺激してコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンの産出を促したり、皮脂の分泌を抑える効果も期待できます。

また2017年2月、厚生労働省によりレチノールがしわを改善すると承認され、今後の化粧品などへの利用が注目されます。

ただし、レチノールは、肌の乾燥、肌の赤身やかゆみといった副作用のリスクもあるため、化粧品に使用される際は、そのリスクを下げるために効果も低い誘導体を使用しています。よって、医薬品のレチノールのような高いエイジング効果は期待できないと言われています。

 

(6)  プラセンタ
プラセンタは胎盤です。母体の中で急激に成長する赤ちゃんの栄養を担う胎盤は、10種類のアミノ酸、ビタミン、ミネラル、脂質、糖質、酵素などの豊富な栄養素が詰まっています。

高い抗酸化作用でコラーゲンが傷つくのを抑え、シミの元メラニンができるのを抑制するだけでなく、線維芽細胞の増殖を促す効果も期待できるので、皮膚のあらゆる部位で美肌をサポートする成分と言えます。

 

(7)  プロテオグリカン
プロテオグリカンは軟骨や皮膚に存在する成分で、肌では真皮層にコラーゲンやヒアルロン酸などと一緒に存在しています。保水力に優れてクッションのような効果を作り出すとともに、EGFの増殖に効果があり、肌のターンオーバーの促進をサポートが期待されます。

おすすめ顔用保湿クリーム

保湿とエイジング効果が期待できるものをピックアップしました。

●ヒフミド エッセンスクリーム 小林製薬

小林製薬 ヒフミド

【ヒフミド エッセンスクリームの特徴】
・製薬会社が作ったセラミドたっぷりの保湿クリーム
・ヒフミドは保水力の強い3種類のヒト型セラミドを4%、スクワラン、マカデミア油も配合
・無香料、無着色、パラベン・エタノール不使用の低刺激性クリームなので肌に優しい
・乾燥による小じわを目立たなくする効果がある。(※ 効能評価試験済み)

※ 効能評価試験済みとは:日本香粧品学会が平成18年に公表した「化粧品機能評価法ガイドライン」に基づき、専門医が客観的に効果の有効性を認めた場合に認定される。

【ヒフミド エッセンスクリームの価格】
トライアルセット5点 ¥980(税込み)送料別
定期購入 ¥5,637(3回以上購入が条件)
1個で約1ヶ月分

【ヒフミド エッセンスクリームの全成分】
水,BG,ミリスチン酸ポリグリセリル-10,グリセリン,セラミド2,ダイズステロール,イソステアリルアルコール,ペンチレングリコール,ホホバ種子油,スクワラン,セラミド1,セラミド3,グルコシルセラミド,ポリクオタニウム-51,ポリクオタニウム-61,キハダ樹皮エキス,PCA-Na,マカデミア種子油,マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル,α-グルカン,カルボマー,フェノキシエタノール,トコフェロール,水酸化Na

 

●PG2マリーンリッチ

PG2マリーンリッチ

【PG2マリーンリッチの特徴】
・オールインワンタイプに不足しがちな保水力、保湿力、浸透力が高い保湿クリームで夕方まで保湿効果が続くと人気がある
・ヒアルロン酸の130倍の保水力があるプロテオグリカンを高純度で配合している
・プロテオグリカンは、EGFのようにターンオーバーの正常化の働きも期待できる

PG2のプロテオグリカンはサケの鼻の軟骨から抽出したもので、その特許技術により1g=3,000万と言われた高級成分プロテオグリカンを安価で化粧品に利用することができるようになりました。

・食べられるプラスチックとも言われ、高い保湿効果があり細胞膜を保護する働きがあるプルランを配合している
・卵殻膜は、18種類のアミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸を含み高保湿効果が期待できると同時に、コラーゲンの産生をサポートする
・増量剤や防腐剤、界面活性剤を一切無添加の低刺激性で安心

【PG2マリーンリッチの価格】
定価 ¥6,100(税別)送料メール便は無料
定期購入 ¥5,480(税別、定期購入のしばりなし)
1個で約1ヶ月分

【PG2マリーンリッチの全成分】
水、グリセリン、BG、グリセリルグルコシド、水溶性プロテオグリカン、加水分解チョウザメ卵巣膜エキス、加水分解卵殻膜、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解コラーゲン、プルラン、スクワラン、クリスマムマリチマムエキス、アラリアエスクレンタエキス、リモニウムゲルベリエキス、プランクトンエキス、タウリン、グリシン、リシンHCl、グルタミン酸、ロイシン、ヒスチジンHCl、セリン、バリン、アスパラギン酸Na、トレオニン、アラニン、イソロイシン、アラントイン、フェニルアラニン、アルギニン、プロリン、チロシン、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、オランダガラシ葉エキス、ニンニク根エキス、ゴボウ根エキス、レモン果実エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、トウキンセンカ花エキス、セージ葉エキス、サボンソウ葉エキス、ホップ球果エキス、セイヨウオトギリソウエキス、スギナエキス、ヒバマタエキス、セイヨウナツユキソウ花エキス、クレマティス葉エキス、アルニカ花エキス、オドリコソウ花エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローマカミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、ベタイン、キサンタンガム、グルコシルヘスペリジン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、1,2-ヘキサンジオール、カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、水酸化K、ラウリン酸ポリグリセリル-10、フィチン酸、酸化銀、ペンチレングリコール、フェルラ酸アルギニン

 

● ETVOS(エトボス)モイスチャライジングクリーム

ETVOS(エトボス)モイスチャライジングクリーム【ETVOSモイスチャライジングクリームの特徴】
・高純度のヒト型セラミド5種類(セラミドⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅴ,ⅥⅡ)を配合
・ヒアルロン酸、アミノ酸も豊富に含み保湿効果が高い
・4種類のビタミン(ビタミンA,B,C,E)、9種類の植物エキス配合で肌を整える
・シリコン不使用なのに、べたつかずしっとりして白浮きもないので使い心地が良い
・パラベン、石油系界面活性剤、鉱物油、合成香料、タール系色素不使用の低刺激性で敏感肌にも安心

【ETVOSモイスチャライジングクリームの価格】
定価 ¥3,800(税別)送料別 30日返品保証あり
定期購入 ¥3,420(税別、送料無料、定期購入のしばりなし)
1個で約1ヶ月分

【ETVOSモイスチャライジングクリームの全成分】
水、シア脂、ステアリルアルコール、グリセリン、マカデミア種子油、ジ(クエン酸/ステアリン酸)ポリグリセリル-3、ペンチレングリコール、ラベンダー花水、ベヘニルアルコール、オリーブ果実油、ステアリン酸グリセリル、BG、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド5、セラミド6Ⅱ、フィトスフィンゴシン、コレステロール、フィトステロールズ、ヒアルロン酸Na、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコフェロール、パルミチン酸レチノール、パンテノール、PCA-Na、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、タウリン、ロイシン、バリン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸Na、リシンHCl、ヒスチジンHCl、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、アラントイン、テオブロマグランジフロルム種子脂、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ヒマワリ種子油、ラウリン酸メチルへプチル、コーン油、アロエベラ葉エキス、クズ根エキス、クロレラエキス、ローマカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、ヤグルマギク花エキス、カミツレ花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、ジグリセリン、キサンタンガム、カルボマー、水添レシチン、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ラウロイルラクチレートNa、ステアロイルラクチレートNa、ラベンダー油、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール

 

●メディプラスゲル

メディプラスゲル

【メディプラスゲルの特徴】
・敏感肌で肌荒れしやすい人のために作られた低刺激性のオールインワンゲルだが、保湿力が高く長い時間効果が続くと比較的若い層に人気
・密着型ヒアルロン酸、ヒト型セラミド、コラーゲン配合で潤いが長時間続く
・2ヶ月分¥3,996(税込)とコスパが良い
・古来から美肌の湯として知られる玉造温泉の湯を使用している
・肌につけて伸ばす際にポロポロとダマができる点も以前よりは改善されている
・不使用成分
パラベン、フェノキシエタノール、アルコール(エタノール)、石油系界面活性剤、合成香料、合成着色料、鉱物油、シリコン

【メディプラスゲルの価格】
定価 ¥3,996(税込)送料別 30日全額返金保証あり
初回購入時のみ¥1,000オフキャンペーンあり(公式サイトにて要確認)
定期購入 ¥3,796(税込、送料別、定期購入のしばりなし)
1個で約2ヶ月分

【メディプラスゲルの全成分】
水、グリセリン、BG、ベタイン、ジグリセリン、温泉水、1,2-ヘキサンジオール、メチルグルセス-10、セラミドNG、セラミドAP、セラミドAG、セラミドNP、セラミドEOP、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、水溶性プロテオグリカン、3-O-エチルアスコルビン酸、クコ果実エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、レモングラス葉/茎エキス、オウゴン根エキス、ノイバラ果実エキス、ナツメ果実エキス、カンゾウ根エキス、クズ根エキス、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、アケビエキス、アロエベラ葉エキス、クロレラエキス、アーチチョーク葉エキス、加水分解シルク、加水分解エラスチン、ユズ種子エキス、ナンバンクサフジ種子エキス、α-グルカンオリゴサッカリド、グリシン、タウリン、リシンHCl、アラニン、ヒスチジンHCl、アルギニン、セリン、プロリン、グルタミン酸、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、アボカド油、スクワラン、グリコシルトレハロース、DPG、アラントイン、グリチルリチン酸2K、加水分解水添デンプン、アルカリゲネス産生多糖体、PCA-Na、プロパンジオール、ペンチレングリコール、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、カルボマー、フィトスフィンゴシン、水添レシチン、フィトステロールズ、水酸化K、水酸化Na、トコフェロール

 

● ナールス ユニバ

保湿クリーム ナールスユニバ

【ナールス ユニバの特徴】
・京都大学と大阪府立大学の開発した最先端エイジング成分 ナールスゲンを配合している
・しっかりとした科学データ(エビデンス)に基づく化粧品を使いたい人におすすめ
・3種類のセラミド(セラミド2・セラミドAP・セラミドNP)と、スクワラン、シア脂で高保湿を維持して水分蒸発を抑える
・コラーゲン、エラスチン、ヒートテックプロテインに働きかけるナールスゲン(カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチルがコラーゲンやエラスチンの再生を促す

【ナールス ユニバの価格】
定価 ¥106,000(税別)送料別
初回購入時のみ7,000(税別)送料無料(公式サイトで要確認)
30日以内の返品保証あり(使い切った後は不可)
定期購入 20%オフ 定期購入のしばりなし
1個で約1ヶ月分

【ナールス ユニバの全成分】
水、グリセリン、BG、トリエチルヘキサノイン、ペンチレングリコール、エチルヘキサン酸セチル、ジグリセリン、ベタイン、シア脂、テトラヘキシルデカン酸、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル、グルコシルヘスペリジン、レチノイン酸トコフェリル、ビサボロール、セラミドNP、セラミド2、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、ベヘニルアルコール、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアロイルラクチレートNa、トレハロース、水添レシチン、リゾレシチン、スクワラン、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ダマスクバラ花水、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ヒノキチオール、アラントイン、カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、トコフェロール、水酸化Na、ペンテト酸5Na、1,2-ヘキサンジオール

 

●オルビス エンリッチクリーム

オルビス エンリッチクリーム

【オルビス エンリッチクリームの特徴】
・年齢肌特有のこわばり肌に着目し、より肌になじみやすく滑らかな潤いを出せるように天然ラメラ乳化法を使用し、極力肌に近いクリームに仕上げている
・浸透型セラミドカプセルを使用し、ナノ化したセラミドで浸透性を高めている
・浸透型セラミドカプセルに、同じくナノ化したローヤルゼリーエキス、浸透型(加水分解)コラーゲン、浸透型(加水分解)エラスチンといった保湿成分が入っているので保湿効果が高い
・無香料、無着色、酸化しやすい油分不使用、アルコールフリーの弱酸性で低刺激性
・合成界面活性剤不使用(植物レシチンによる天然ラメラ乳化法)

【オルビス エンリッチクリームの価格】
定価 ボトル入り¥3,996(税込)送料別 30日全品保証あり
詰め替え用¥3,564
1個で約1ヶ月分

【オルビス エンリッチクリームの全成分】
水、グリセリン、BG、ワセリン、ジグリセリン、水添ポリ(C6-14オレフィン)、ジメチコン、エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノイン、水添レシチン、水添ココグリセリル、パルミチン酸セチル、ベヘニルアルコール、セラミド2、セラミド3、ダイズステロール、ローヤルゼリーエキス、加水分解コラーゲン、加水分解エラスチン、アルテアエキス、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ヒアルロン酸Na、PEG-150、リンゴ酸ジイソステアリル、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、キサンタンガム、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10-30))コポリマー、水酸化K、トコフェロール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン

 

●トゥベール セラミドミルク

トゥベールのセラミドミルク

【トゥベール セラミドミルクの特徴】
・セラミドの質と量にこだわった乳液タイプで付けた後はさっぱりしていますが、肌内部はしっかり潤っています
・日本最高濃度のセラミド4.5%も含んでいるのに低価格のコスパの優れた乳液です
・セラミドの他に10種類にアミノ酸、酵母エキス、ヒアルロン酸、リピジュア(ポリクオタニウムー51)と、含有成分の多くが保湿系成分で占められています

【トゥベール セラミドミルクの価格】
定価 ¥3,194(税別)送料別
1個で約1ヶ月分

【トゥベール セラミドミルクの全成分】
水、マカデミアナッツ脂肪酸エチル、BG、セラミド2、グリセリン、イソステアリン酸、マカデミア種子油、ペンチレングリコール、グリセリルグルコシド、アルギニン、DPG、トリエチルヘキサノイン、パルミチン酸セチル、水添レシチン、ダマスクバラ花水、スクワラン、水添ナタネ油アルコール、フィトステロールズ、ラウロイルラクチレートNa、セラミド3、セラミド5、セラミド6II、セラミド1、コレステロール、フィトスフィンゴシン(セラミド原料)、PCA-Na、乳酸Na、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、イソロイシン、トレオニン、プロリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、アラントイン、アルカリゲネス産生多糖体、サッカロミセス溶解質エキス、ポリクオタニウムー51、ダイズ種子エキス、リンゴ酸、加水分解ローヤルゼリータンパク、ヒアルロン酸Na、キサンタンガム、ポリソルベート60、ステアリン酸グリセリル、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、グリチルリチン酸アンモニウム、エチルヘキシルグリセリン、トコフェロール、カルボマー

まとめ

顔に使う保湿クリームは、高く長時間続く保湿効果が得られるクリーム選びが大事です。乾燥肌は肌老化の一番の大敵だからです。

その上で、予算に応じてどのようなエイジング成分をプラスするかを念頭に置いて、自分の肌に合う成分、テクスチャー、メーカーを選ぶといいのではないでしょうか。

同じ成分を使用していても表示されていない配合量によって価格や美容効果は異なるので、疑問があればメーカーに質問したり、実際に肌で体験して見極めながら、自分のエイジングケアにぴった入りの保湿クリームを選びたいですね。

 

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