肌に透明感がなくなった時、シミ・くすみが原因-と言われることがありますが、実はシミとくすみは正確には違うものです。
どちらにも紫外線が原因のものとそうでないものもあり、それぞれ対処方法も異なります。
自分の悩みがシミなのかくすみなのかを見分ける方法、そして、共通した美肌へと回復させるテクニックも紹介します。
シミとくすみの概要
シミ・くすみは肌の透明感を失わせる点では同じですが、厳密には違います。
シミはほとんどが紫外線が原因でできますが、そうでないものもあります。また、くすみにも紫外線が原因でできるくすみもありますが、そうでないものもあります。
原因が異なれば、それらのシミ・くすみを消す方法も異なるので、それぞれに合った対処方法が必要です。
ちなみに、シミは医療の対象になっているので専門用語がありますが、くすみにはないので種類は通称で呼ばれています。
まずは、それぞれの種類を紹介します。
シミ・くすみの種類
シミは4つに分類されています。
1.シミの種類
・日光黒子 (老人性色素班)-紫外線が原因の一般的なシミ
・炎症性色素班(色素沈着)-ニキビや皮膚炎等の炎症が起こった後にできる。ニキビ痕、傷跡
・肝斑-30代から40代の女性に見られる女性ホルモンバランスの乱れが原因の目の下に左右対称にできるシミ
・ソバカス (雀卵斑)-遺伝的要因で幼児の頃からホホや鼻の周りにできる薄い数ミリ以下の小さいシミ
くすみは5種類に分類されています。
2.くすみの種類
・メラニン型-ムラがある黄ぐすみ
・血行不良型-青ぐすみ
・角質肥厚型-灰色ぐすみ
・乾燥型-透明感やツヤがない
・糖化型-茶色っぽい黄ぐすみ(黄褐色)
日光黒子 (老人性色素班)とメラニン型のくすみが、紫外線が原因でできるものだとわかります。
シミ・くすみを消す方法
シミ・くすみの対処方法は原因によって異なるので、わかりやすいように紫外線が影響しているかどうかを基準に分類してみました。
図にするとこんな具合です。
まずは、それぞれのシミ・くすみに特有の対処法を紹介し、その後で、すべてに共通する美肌に役立つ対処法や美容法を紹介します。
紫外線が原因のシミ・くすみを消す方法(紫色部分)
1.シミ・くすみだけじゃない肌を老化させる紫外線
日光黒子 (老人性色素班)とメラニン型の黄ぐすみは、紫外線が原因でメラニンが大量に作られることが原因です。
これらの対処方法は、紫外線を浴びないようにすることが一番大事です。紫外線は毎日足し算されて蓄積されていき、表面に出てこなくても肌の中で溜まり続けます。
夏は紫外線の量も強さもピークになる時期。近年は特に過酷で長い夏が続いていますが、そんな厳しい夏を経た時期に、肌はどんな変化をするのかを聞いたアンケートがあります。
ドクターシーラボが、2017.9.6~7に、30歳~59歳の女性360人を対象に行ったWEBアンケート調査で以下のような結果が出ています。
引用:ドクターシーラボ 「夏の終わりに感じる肌荒れに関する調査」
アンケートの結果は、
1位 シミができた・増えた 30,8%
2位 乾燥する 27.8%
3位 くすみが気になる 25.3%
4位 たるみが増した 19.1%
5位ごわつく 16.1%
6位 その他 1.1%
これらはみごとに、紫外線が肌に与える悪影響の全部が示されています。
シミ・くすみの原因の1つに紫外線があげられます。
特にシミに関しては、ほとんどが紫外線によってできると言っても過言ではありません。
さらに、上の表にある悩みの全ては、紫外線が作り出せるものばかりなのです。シミ・くすみだけでなく、乾燥やごわつきはやがてシワ、たるみへとつながり肌をどんどん老化させます。
だから、美肌、アンチエイジングを目指すなら1日たりとて紫外線をないがしろにしてよい日はないのです。
2.紫外線が原因のシミ・くすみの対処法
紫外線によるシミ・くすみの対処方法は、紫外線対策、 UVケアです。
日焼け止めや美白化粧品、サングラスや帽子、日傘、アームカバーなどで紫外線を徹底的にカットすることです。
最近は、飲む美白と言われる医薬部外品やサプリメントも出ており、朝1回飲めば身体の中から紫外線カット効果があると人気になっています。
そして、紫外線を多く浴びるとメラニンの数も増えていくので、若い頃よりも年を経るとシミやくすみが簡単にできやすくなってしまうので、春、夏だけでなく1年を通してのUVケアは欠かせません。
また、一度メラニンによるシミ・くすみができてしまったところに紫外線を浴びると、どんどん濃くなりシミ・くすみを消すのも難しくなります。
正しい使用法(適量、塗り直し)で日焼け止めを塗ったり、日傘、帽子、アームカバー、飲む日焼け止めなどを活用して、春夏はもちろん、紫外線が低くなる秋から冬にかけても、油断しないように1年を通してUVケアを続けましょう。
紫外線は、紫外線A波(UV-A波)はシワ、たるみをつくり、紫外線B波(UV-B波)はシミを作る-と言われていましたが、最近の研究により、紫外線B波もたるみを作ることがわかってきました。
紫外線は毎日蓄積されて、確実に未来のシミ・くすみ、そしてシワ、たるみを作ります。できるだけ長く若々しい美肌をキープするためには絶対に紫外線カットは欠かせません。
また、メラニンの生成を抑える効果があるビタミンCを豊富に含むアセロラ、ケール、キウイ、ブロッコリー、パセリ、ピーマン、煎茶、イチゴ、レモンなどを積極的に摂るのも有効です。
※ 紫外線やUVケアについてのより詳しい説明は、シミ・くすみを今年こそ増やしたくない人の本気の紫外線対策をお読みください。
【シミ・くすみを消す方法】
紫外線が原因のシミ・くすみを完全に消すのは難しいですが、目立ちにくくすることは可能です。
一度できた箇所はシミ・くすみを消してもできやすいので、一度薄くなっても油断せずに、気長にケアをするようにしましょう。
① 美白化粧品で消す方法
できたシミ・くすみを淡色化する成分は、ハイドロキノンやハイドロキノンを安定化させたアルブチン、新型ハイドロキノンがあります。
ハイドロキノンは、イチゴやコーヒーにも含まれる自然界に存在する成分ですが、刺激が強いので使用量を間違えると、肌が赤くなったり白斑(肌の色が白く漂白される)の副作用があるので、厚労省が推奨する1日2%以内という量を厳守して使いましょう。
その点、アルブチンや新型ハイドロキノンは成分的に安定していて劣化しにくく、低刺激性なので安心です。ただし、シミ・くすみの淡色化の効果はピュアハイドロキノンの方が高いです。
化粧品は自分の肌との相性が一番大事です。最低3ヶ月は使用しないと効果があるかないかは決められません。その間、安心して使える安全性が高く品質の良いものを選びたいです。
② レーザー治療
シミ・くすみをもっとも早く消す方法としては、費用は掛かっても良いと思えば医療機関で受けるレーザー治療があります。
レーザーに種類によりますが、10mm以下で約10,000円くらいから受けられますが、信頼できる病院やクリニックに行かないと、レーザーによってかえってシミが濃くなる場合もあるので病院や医師選びは慎重に行いたいです。
一度できた場所には、新しいシミができやすいので、高額な費用がムダにならないように、治療後はしっかりUVケアをするようにしましょう。
紫外線以外が原因のシミを消す方法(赤色)
紫外線以外が原因でできるシミは、3種類あります。
1.炎症性色素班(色素沈着)の対処法
① 炎症性色素班(色素沈着)の原因
色素沈着はニキビや湿疹、傷、火傷、虫さされが原因の炎症によってメラニンが作られることによってできます。
メラニンが作られるのは、必ずしも紫外線を浴びた時だけではありません。
皮膚が炎症を起こすと、それが刺激となり傷ついた細胞を早く修復しようとしてメラニンが産出されます。このように、メラニンは、紫外線以外でも、肌に危害を及ぼす何らかのの刺激があった場合にも作られるのです。
例えば、ずっと同じデザインの下着をつけて長時間座る生活をしていると、お尻の下の部分が黒ずんできたり、お尻ニキビや吹き出物ができることがあります。
お尻は常に衣類に覆われているので汗で湿気がたまりやすく雑菌が繁殖しやすいため、ニキビや吹き出物ができやすくなります。
また、お尻の黒ずみやニキビ、吹き出物ができやすい場所は、座る時にいつも下着のゴムが皮膚に押し付けられて圧がかかる場所で、皮膚が毎日毎日押さえつけられていると、血行が悪くなり皮膚の表面が乾燥して、古い角質がうまくはがれずに蓄積されやすくなります。
すると、角質層が厚くなる角質肥厚を起こして、皮脂が分泌されにくくなるのでばい菌が繁殖してニキビや吹き出物が益々できやすくなるのです。お尻のニキビや吹き出物が同じ場所に何度も何度もできるのは、こういった環境のせいだと言われています。
座るときの圧、ニキビや吹き出物の炎症によってメラニンが作られ、それが排出されにくい環境によって、色素沈着やお尻の黒ずみができます。
胸にできるニキビや吹き出物も、ブラジャーによる圧と、衣類によって湿気がたまりやすい環境が原因と言われています。
② 色炎症性色素班(色素沈着)の対処方法
色炎症性色素班(色素沈着)の対処用法は、早く炎症が治まるような抗炎症成分の入った薬や化粧品を使ったり、もし炎症が治まった後に跡が残りそうな場合は、保湿を十分に行い血行を良くして、早く新しい皮膚に入れ替わるターンオーバーが正常になるようにケアすることが大事です。
お尻や胸のニキビ・吹き出物の対処法
・同じデザインの下着をつけないようにする
・締め付けがきつい下着をやめ、木綿やシルク素材の通気性の良い下着をつける
かゆみがあっても爪でかくと、皮膚が傷ついて跡が残るので気をつけましょう。
2.肝斑の対処法
① 肝斑の原因
シミの一種である肝斑は、30代から40代の女性に多く表れるシミで、以下のような要因から女性ホルモンのバランスが影響してできると言われています。
・妊娠中にできやすい
・月経不順や経口避妊薬(ピル)の服用でできやすい
・50代以降はあまり見られない
② 肝斑の対処法
肝斑の治療と言えば、トラネキサム酸を2ヶ月ほど内服するという治療法が知られていますが、ともあれ、皮膚科に行って、そのシミが本当に肝斑かどうかを確認してから適切な治療を始めることをおすすめします。
そして、肝斑が濃くならないよう予防するために、紫外線対策も欠かせません。
3.ソバカス (雀卵斑)の対処法
① ソバカス (雀卵斑)の原因
早い人は幼少期からできるソバカス (雀卵斑)は、紫外線の影響ではなく遺伝的要因が強いと言われています。大人になってから出てくる人もあり、紫外線対策をしてもできやすい人はできてしまいます。
② ソバカス (雀卵斑)の対処法
ソバカスができないようにすることは難しいですが、紫外線対策て濃くなりやすいので、UVケアを十分に行い目立たないようにすることは可能です。
紫外線以外が原因のくすみ(青色)を消す方法
1.血行不良型-青ぐすみの対処法
① 青ぐすみの原因
血行が悪くなると酸素や栄養が届かなくなるとともに、老輩物の排出も滞ります。すると、顔色が悪く見えたり、肌が青黒くなったり、目の下にクマができる・・・などの青ぐすみの特徴がみられるようになります。
青ぐすみは、全身の血行が悪いのが原因で、運動不足、体調不良、不規則な生活、睡眠不足、喫煙習慣等によって起こります。血行が悪くなると、青ぐすみ以外にもシミが目立つ場合や青ぐすみが生理前後に悪化することもあるようです。
② 青ぐすみの対処法の対処法
● 血行を良くする
青ぐすみは、悪くなっている血行を改善することが重要です。
適度な運動や入浴・半身浴、マッサージ、ホットタオルで血行を促すようにしましょう。また、タバコには血管を収縮させたり、ビタミンCを大量に消費させるので、美肌作りに欠かせないビタミンCがそちらに消費されてしまいます。
美肌はもちろん、健康を維持するためにも、喫煙習慣はやめた方が良さそうです。
● 赤血球を正常化する鉄分を摂る
2018年7月31日NHK BSプレミアム「美と若さの新常識」という番組で、以下のようなチェック項目がありました。
貧血チェックリスト □ 眠っても疲れがとれない □ 階段を上がると息切れする □ 爪がもろい □ 顔色が悪いといわれる □ 飲み物に入っている氷をたべてしまう □ ハードなスポーツをしている □ 肉はあまり食べない |
この中で2つ以上チェックは入った人は、鉄分不足による貧血の疑いがあるそうです。
ちなみに、「氷を食べる」のは鉄分不足によって味覚や嗜好がおかしくなり、ガリガリしたものを食べたくなるためです。
鉄分は赤血球をつくる材料なので、鉄分の不足は十分な数の質が良い赤血球が作れなくなります。女性は、自覚があるないにかかわらず1/4くらいの人が貧血だと言われています。毎月生理によって血液が失われるので、貧血になりやすいですね。
日本では、昔はよく鉄鍋が調理に使われていたのですが、今は少なくなったために家庭料理で自然摂れていた鉄分も摂れないので、意識して鉄分の多い食品を摂る必要があります。
鉄分の多い食品
レバー(豚、鶏)、卵、あさり、赤身肉、カツオ、海藻類(青のり、岩のり)、ひじき、小松菜、ほうれん草
※ 鉄分の吸収は特に動物性食品の方が優れており、植物性食品より効率よく鉄分摂取できます。
● 血行改善のためにビタミンEを摂る
血行を良くするビタミンEもおすすめです。
ビタミンEの多い食品
小麦胚芽油、ひまわり油、ベニバナ油などの植物油、ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ、ヘーゼルナッツ)、種子類(ひまわりの種など)、ほうれん草やブロッコリなどの緑色野菜、煎茶
2.角質肥厚型-灰色ぐすみの対処法
① 灰色ぐすみの原因
肌の色が灰色がかって見えたり表面がごわついている場合は、角質肥厚が原因の灰色ぐすみです。上記の炎症性色素班(色素沈着)の原因の中でも角質肥厚について触れました。
肌の一番外側にある角質層は、角層細胞が約20層に積み重なる構造をしています。それがどんどん増えて厚くなってしまうのが角質肥厚です。
灰色ぐすみは、肌細胞が古いものから新しい細胞へと入れ替わるターンオーバーがなんらかの原因で乱れたために、古い角質が剥がれ落ちずに肌表面に残り続けてしまい、厚く積み重なったために肌がくすんで見えている状態です。
② 灰色ぐすみの対処法
● 古い角質を取り除く
灰色ぐすみを改善するには、古い角質を取り除くことが必要です。
肌に優しいピーリング剤でピーリングを行ったり、酵素・スクラブ洗顔、ピールオフパック、ふきとり化粧水を使い、余分な角質を取り除くケアを定期的にとり入れるのがおすすめです。(肌が弱い人は肌荒れのリスクがあるためあまりおすすめできません)
ただし、やりすぎは角質層を傷つけバリア機能を低下させて肌の乾燥、荒れの原因になるので注意が必要です。
また、クレンジング不足でも灰色ぐすみになります。しかし、洗浄力の強いクレンジングは肌を傷めるので、メイクの有無、落としにくいメイクかどうかによって、自分に適したクレンジングを選びましょう。
メイク別適したクレンジングの洗浄力の目安
◆ パウダーやミネラルファンデーションの場合 ◆ 油性のエマルジョンファンデーション、ウォータープルーフの日焼け止め、アイライナーやマスカラ |
※ ジェルタイプは、ものによって異なります。
また、ふき取りタイプのものは、コットンの摩擦で肌を傷めることがあるのであまりおすすめしません。
●ターンオーバーを整える生活
あわせて、バランスの取れた食生活で十分な栄養を摂り、質のよい睡眠、適度な運動をとり入れて、ターンオーバーを整えるようにしましょう。
3.乾燥型-透明感やツヤがない場合の対処法
① 肌に透明感、ツヤがない原因
皮脂が不足し、角質層が乱れると肌内部の水分が蒸発しやすくなり、肌がどんどん乾燥します。
すると、肌のキメが乱れ、表面がガサガサになりツヤや透明感も失われるため、肌がくすんで見えます。
肌が乾燥する原因は、冬の冷たい外気、冷暖房による湿度低下、洗顔のしすぎ、紫外線です。また、ストレスでも悪化することがあります。
② 肌に透明感、ツヤがない時の対処法
乾燥で肌がくすんで見える時は、保湿ケアが大切です。肌が乾燥しやすい洗浄力の強いクレンジングや洗顔料をさけ、必要な皮脂を残すケアがおすすめです。
洗顔料は、ものによって洗浄力の強弱は異なるため、どのタイプがいいかは一概に言えませんが、一般的な石鹸は洗浄力が強く、弱酸性と書かれたものは洗浄力が弱いです。洗顔後に肌がつっぱるものは皮脂が洗い流されている場合が多いので、つっぱらないものを選びましょう。
クレイ(泥)が主成分のクレイ洗顔料は、毛穴の奥の汚れまでクレイがしっかり取りつつ必要な皮脂を残してくれるのでおすすめです。
洗顔後は、肌が乾燥しないうちに、保湿力のある化粧品や美容液、クリームなどでしっかり保湿をしましょう。季節に応じて乾燥度が変わるようであれば、保湿力の強弱を変えてスキンケアを行うのもいいですね。
4.糖化型-茶色っぽい黄ぐすみ(黄褐色)の対処法
① 茶色っぽい黄ぐすみの原因
一般的に肌が黄色っぽくなったり、茶色っぽくなる時は、糖化による黄ぐすみを指します。
糖化とは、体内の過剰な糖分が肌のコラーゲンなどのタンパク質と結びつき、タンパク質を変性させてAGEs(エージーイーズ)と呼ばれる黄褐色の物質を造る反応です。糖分以外で、ストレスによっても糖化は起こるといわれています。
この糖化は、酸化より健康悪化や老化現象に大きく影響していると言われ、糖化によってできるAGEs(最終糖化産物)が溜まっていくと、体内で炎症を起こし生活習慣病を引き起こすこともわかってきました。
肌においてもAGEs(最終糖化産物)が増えると、キメが乱れハリや弾力が失われて肌老化が進みます。
酸化が身体をさびさせるのに対し、糖化はまるでパンを焦がしたように茶色っぽい色を付けるため黄ぐすみをつくるのです。
② 茶色っぽい黄ぐすみの対処法
糖化を防ぐためには、余分な糖分がない状態を作ることです。そのためには、甘い菓子、白いご飯、パン、麺類、芋、トウモロコシなどの糖質が多い食品を控えることが大事です。果物ならいいだろう-と果糖を摂りすぎてもいけません。
最近、ダイエット法としても行われている、食べる順番ダイエットのように、食物繊維の多い野菜、海藻から食べ、次にタンパク質、最後に炭水化物という順番で食べると、炭水化物をたくさん食べなくても満腹感を得られ、また、糖質の吸収が抑えられるのでダイエットにも効果的です。
スキンケアにおいては、コウジ菌がAGEsを作らせない美白効果があると言われているので、コウジ菌配合の美白化粧品を黄ぐすみ対策に利用するのもいいですね。
5.肌ステイン(黄ぐすみ)の対処法
① 肌ステインの原因
肌スチンとは、肌のタンパク質に活性酸素が結びついて酸化した状態です。
活性酸素と聞くと「健康を害する敵だ!」というイメージが強いのですが、活性酸素は体内に侵入してきた細菌やウィルスなどを攻撃して健康維持の働きをする大事な役割を持っています。
しかし、体内に活性酸素が増えすぎると、お肌の角層内にあるタンパク質と活性酸素が結びつき酸化すると、タンパク質が黄ばみます。この黄ばみが肌ステインです。
歯が黄ばむとなかなか取れないように、肌の黄ばみも美白化粧品でも保湿ケアでもマッサージでも取れません。
② 肌ステインの対処法
肌ステインを増やさないようにするには、原因になる活性酸素を体内に増やさないようにすることです。
活性酸素が増える原因は、紫外線、ストレス、喫煙、睡眠不足、不規則な生活などがありますが、若い頃は過剰に増えた活性酸素を除去してくれるSOD(スーパー・オキサイド・ディスムスターゼ)という酵素がたくさんあり肌ステインができにくかったのですが、加齢により減少するので肌ステインだけでなく、肌老化、身体の疲れやすさがとれにくくなり、目に見えて表れやすくなります。
肌ステインに効果がある化粧品は、まだあまりありません。
アテニアの「アテニアスキンクリアクレンズ」は、この肌ステインに注目して作られたクレンジングです。配合されているロックローズオイルやイモーテルオイルが、肌ステインを落とすのに効果があると言われています。
もし、ハイドロキノン、アルブチンでも美白効果が実感できない場合は、もしかすると肌ステインが原因かもしれませんので、一度試してみるといいかもしれません。
私も使用していますが、肌に優しいし、指に力を入れなくても軽くなでだけでアイメイクやリップのメイク汚れがスルッとよく落ちます。おまけに水で洗い流せるので簡単だし、コットンの摩擦で肌を傷めることもないのでとても気に入っています。
まだ私は使用期間が短いのですが、体験者の口コミでは、肌が明るくなってきたとの声も多く人気のクレンジングです。
まとめ
シミ・くすみといっても、これだけ多くの種類があり、自分のシミやくすみが本当はどれになるのか、原因は何かがわかりにくいかもしれません。また、紫外線のシミと肌ステインといった具合に、複数のシミ・くすみがあるかもしれません。
スキンケアでシミ・くすみケアをケアするときは、これ!と思った製品を試しても肌荒れしなければ、少なくとも3ヶ月は使用してみないと効果があるかどうかは判断できないと言われています。肌の生まれ変わりターンオーバーに時間がかかるからです。
肌は年々変化するのでそれに合わせて選ぶのも一苦労ですが、その努力はきっと10年後20年後に報われると信じてチャレンジし続けたいですね。