201903/15

シミ・くすみを今年こそ増やしたくない人の本気の紫外線対策

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太陽をまぶしがる女性

アンケートによると男性から見て女性に老化を感じる要因の1位はシミらしいです。意外にもしわではなくシミなのです。

美肌の大敵シミ・くすみは何もしないと年々増えていきます。ストップさせるために、今年こそ正しいUVケアを取り入れて、シミ・くすみが増えないケアを徹底しましょう。

シミは10年後20年後に表れるようです。今日のUVケアがあなたのシミ・くすみの未来を決めるのです。

シミ・くすみ、色素沈着の違い

日頃、なんとなく使っているシミ、くすみ、色素沈着という言葉ですが、明確な違いを説明できる人はそう多くないかもしれません。

どれも、メラニン色素によって肌が茶褐色になっている状態は同じなのですが、作られる原因や状態が異なります。

ソバカスが魅力的な女性

●シミ
主に紫外線、そして、ストレス、ホルモン異常、老化等が原因でメラニンが大量に作られた後、メラニンが適切に排出されないために部分的に茶色く残った状態です。シミは左右対称にはできません。

●くすみ
くすみは、部分的にできるシミとは異なり、顔全体が黒ずんで透明感が失われた状態をいいます。

その原因は、紫外線以外に、正しいスキンケアの不足によって肌が乾燥する、毛穴のつまり、古い角質が残っている、角質肥厚によるものや血行不良、疲労、不規則な生活、老化などによって、肌が新しい細胞に入れ替わる新陳代謝が正常に行われていないことです。

●色素沈着
色素沈着はニキビや湿疹、傷、火傷、虫さされが原因で炎症が起こり、その時に作られたメラニンが残ったものです。紫外線が原因ではありませんが、一度できた色素沈着は紫外線によって濃くなるので注意が必要です。

 

この他、最近の研究では、シミとくすみの原因として糖化も挙げられています。

糖化とは、体内で余分に取りすぎた糖とタンパク質がくっついて老化物質(AGE)を作り出すことで、老化の大きな原因と言われています。

活性酸素によって「体がさびる」に対して、糖化は「体がこげる」と表現されているように、この老化物質(AGE)は一度できると分解できないので、肌老化だけでなく大病の原因になるとも言われており、紫外線対策と同様に糖化対策は重要です。

美肌、アンチエイジングを目指すなら、糖化を予防するために甘いものや炭水化物の摂りすぎには注意したいですね。

 

このように、シミ、くすみ、色素沈着は、それぞれ違うものですが、特にシミと色素沈着は医師が診ない限り正確な判別はできないと言われるほど、どちらか見分けるのは難しいと言われています。

シミ・くすみができる理由:メラニンは本当に悪?

シミの種類

一口にシミと言っても、種類があります。

●日光黒子 (老人性色素班)
一般的なシミはこれです。主に紫外線が原因でできる。加齢によって増える傾向がある。

●炎症性色素班(色素沈着)
肌でニキビや皮膚炎等の炎症が起こりその跡に出る。ニキビ痕、傷跡。

●肝斑
30代から40代の女性に見られる目の下に左右対称にできるシミ。医学的なシミはこの肝斑を指す。女性ホルモンバランスの乱れが原因と言われている。

●ソバカス (雀卵斑)
遺伝的要因があり、幼児の頃からホホや鼻の周りにできる薄い数ミリ以下の小さいシミ。

●くすみ
くすみは、医療的に処置する対象ではないので、正確には上のシミの仲間ではありません。

しかし、顔全体が日焼けした後に、シミより広く残ってしまった場合はくすみと呼びますので、ここでは、その観点からシミの仲間としてとらえていきます。

シミの元はメラニン色素

シミには種類がありますが、どれもメラニン色素ができていることは共通しています。

そこで、シミの元、メラニンが作られる流れをもう少し詳しくチェックしていきましょう。

私たちが住む地球は、絶えず太陽からの紫外線が降り注いでいますが、紫外線は私たちにとって欠かせない存在です。
紫外線を浴びることで私たちは体内でビタミンDを合成できます。紫外線の持つ殺菌作用を生活に利用して健康で快適な生活をしています。

しかし、半面、オゾン層の破壊などの環境の変化により、紫外線の悪影響が強まったり、紫外線が及ぼす肌への悪影響の研究が進んだ結果、紫外線による皮膚病や肌老化が強く問題視されるようになって、紫外線は怖いもの、避けたいもの、紫外線=悪と思う人が増えてきました。

確かに紫外線は人間にとって大事な存在ですが、上手に付き合う必要がある存在でもあるのです。

そんな紫外線から私たちの身体を守ってくれるのが、身体の表面を隈なくおおっている皮膚です。

皮膚は、外界の悪い影響を体の内部に伝えないように保護するバリア機能を持った重要な組織で、シミの元メラニンが作られるのもそんな肌の防御作用の1つです。

日々の生活の中で紫外線を浴び危険を感じた細胞が、これ以上紫外線を体内に入れないように防御態勢に入ると、皮膚の表皮層の一番下にある基底層にあるメラノサイトという細胞を活性化して色素メラニンを作ります。

このメラニンが紫外線をブロックしてくれる傘となって、肌の奥まで紫外線が入らないように遮断して守る働きをするのです。メラニンは決して肌の敵ではありません。

紫外線ではなく肌への刺激によってメラニンが作られる場合も同じです。刺激から肌を守ろうとしてメラニンが作られています。

つまり、メラニンが作られること自体は悪ではなく、作られたメラニンが任務を終えてもいつまでも排出されないこと、必要ないのにどんどんメラニンが作られ続ける誤作動が問題なのです。

そこで、しみ、くすみ、色素沈着を改善し、新しく作らせない、増やさないためには、

・なるべくメラニンを作らせない
・できたメラニンを正常に排出する

この2点が重要になります。
ここでは、メラニンを作らせないための紫外線対策を紹介します。

シミ・くすみだけじゃない肌老化の元紫外線

肌老化の原因 紫外線は美肌の敵!

肌に悪影響を及ぼす紫外線ですが、紫外線にも種類があり、その影響も異なります。

紫外線のうち、肌に影響するのはどの紫外線でしょう。

地上に降り注ぐ紫外線は、紫外線A波、紫外線B波、紫外線C波がありますが、紫外線C波はオゾン層で吸収されるため、地上までは届きません。

というわけで、紫外線A波と紫外線B波が地上に届くのですが、そのうちの90%が波長が長い紫外線A波です。

 

紫外線A波はシワ、たるみの原因になり、紫外線B波はシミ、くすみ、シワの原因になります

 

<紫外線B波=レジャー紫外線>
夏に長時間屋外で活動をした後、肌が赤くほてり、ほてりが治まると肌の表面が黒く変色しますね。

これは、波長は短いけれどエネルギーが強い紫外線B波によるもので、肌の表皮層まで届いて細胞にダメージを与えます。

肌の表面が赤くなり熱を持つのは肌の表面が炎症を起こしているためで、これをサンバーンと呼びます。また、この肌表面の炎症が治まった後、肌の色が黒くなるのがサンタンです。

サンバーンとサンタンを起こして肌の表皮にダメージを与え、シミの原因を作るのが紫外線B波です。この時、肌の乾燥によってシワもできやすくなり、日焼けが残ると顔全体にくすみができます。

<紫外線A波=生活紫外線>
一方、紫外線A波は、エネルギーは弱いのですが波長が長いので雲も窓も通過し、紫外線B波よりもっと肌の深く真皮層まで到達します。

そして、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を作る組織を破壊するので、肌は次第に弾力が減りゴワゴワに変質します。それがやがてしわやたるみになるのです。

 

サンバーンやサンタンを起こしてシミ作る紫外線B波も、コラーゲンやエラスチンが壊されてシワシワの老化肌にする紫外線A波も、両方とも肌を老化させる美肌の大敵なのです。

 最新のマウスにおける紫外線と白髪の関係を調べた研究によると、紫外線は、肌だけでなく髪の毛のDNAを傷つけ、白髪を増やすことも報告されました。

髪の毛の色を作る色素細胞は、色素幹細胞が分裂して自分のコピーを作り出すことで生み出されます。その色素幹細胞のDNAが紫外線によって壊されることにより、正常な色素細胞が毛包に供給されなくなるため白髪になるということです。

これはマウスだけでなく、人間にも当てはまると言われています。

17回日本抗加齢医学会総会 東京医科歯科大学 西村先生 「白髪と紫外線の関係性に関する報告」より

紫外線ケアは1年中やらないと意味がない

屋外にいる時はもちろん、窓からも紫外線は入ってきますので、1年を通してUVケアは必要です。

快晴の時はもちろん、曇りや雨の日も、夏も冬もどんな天候でも紫外線は0ではありません。油断すると紫外線はいつでも肌に侵入しダメージを与えることができるのです。

天候別紫外線量の目安

快晴  100%
薄曇り 80~90%
曇り  60%
雨   30%

また、米国皮膚科学会によると肌老化の80%は紫外線による光老化だと言われています。加齢による肌の劣化よりも、紫外線による光老化の方が4倍も多いというのは驚きの事実です。

このように、紫外線による肌老化を防いで若々しい美肌を長く保ちたいなら、シミはきにしない人にとっても紫外線対策は最重要課題と言えますね。

シミ・くすみのための正しいUVケア

一般的なシミである、日光黒子 (老人性色素班)を予防するには、1にも2にも紫外線対策です。

UV-AもUV-Bもしっかりケアするには、ドラッグストア等で売られているUVケア製品やUV効果のあるファンデーション等を使われると思いますが、自分に本当に合ったUV製品を選んでいますか?そして正しい使い方をしていますか?

日焼け止めをシーンごとに選ぶ方法

UV製品を選ぶ際には、肌に影響を及ぼす紫外線A波(UV-A)と紫外線B波(UV-B)のそれぞれをどの程度ブロックできるかを表したサンケア指数が表示されているので、それを目安に選びましょう。

1.SPF

SPF(Sun Protection Factor)は、UV-Bの防止効果を表しています。

SPFとは、真夏の晴れた海岸において、普通肌の日本人は25分で肌が赤くなるサンバーンを起こすことを基準に設定されています。

例えば、SPF20と書かれたUVケア製品では、

25分×SPF20=500分=8時間20分

これは、SPF20のUV製品を塗ると、肌が赤くなるのを8時間20分遅らせることができるという意味です。

 

SPF値は、10~50くらいまでありますが、強ければよいというわけではありません。SPF値が強いと肌への負担も増えるため、使うシーンごとに使い分けるのがおすすめです。

・日常生活-SPF10~20
・屋外の活動-SPF20~35
・海や山のレジャー、炎天下の活動-SPF35~50
・海外の紫外線が強い場所-SPF50以上

日本化粧品工業連合会によるシーン別紫外線防止剤の使い方

引用:日本化粧品工業連合会

 

2.PA

PA(Protection Grade of  UV-A)は、UV-Aの防止効果を表しています。近年UV-Aの肌への悪影響が明らかになってきたので、従来の+++から、さらに++++へとレベルを上げた製品が登場しています。

PA+    -効果がある
PA++   -かなり効果がある
PA+++  -非常に効果がある
PA++++ -極めて高い効果がある

PA値の場合も、SPF値と同じように肌への負担が増えるので、数字が高ければ高いほどいいわけではありません。。

日常生活なら、PA++までで十分です。

UVケア製品を購入する時は、SPF値とPA値を確認し使う場面ごとに適したものを選びましょう。

日焼け止めを上手に使う方法

せっかくUV製品を購入しても、正しく使っていない人がかなり多いようです。確かに、朝は念入りに日焼け止めを塗ったとしても、いざ活動し始めると途中で塗り直したり化粧直しの時間がとれないこともあります。

しかし、正しい使い方をしないと表示通りの紫外線予防効果は得られないので、できるだけ使用法を守って使いたいです。

1.正しい使用量

ローションタイプ、乳液タイプのUVケア製品を顔に塗る場合、1回で1円玉1~2個分が適量です。

実際に塗るとかなり多いと思う量ですが、何回かに分けてしっかりと適量を塗る必要があります。実は、この使用量を守れていない人がほとんどだと言われているのです。

日焼け止めは他のスキンケア製品とは違うので、ケチらずに適量を塗らないと十分な紫外線予防効果が得られません。量が少ないとせっかく塗っても効果が得られないので気を付けましょう。

2.塗り方

日焼け止めを塗るときは、ムラにならないようにまんべんなく塗りましょう。日焼けした跡がムラになってしまいます。
また、日焼け止めは少なくとも2~3時間に塗り直す必要があります。

SPFではもっと長い時間使えるはずなのですが、実際に顔に塗ると、汗をかいたり衣服についたり身体を動かした時の摩擦によって取れることが多いので、2~3時間ごとに塗り直すのがベストだと言われています。

ウォータープルーフタイプの日焼け止めでも同様に塗り直しがおすすめです。

日焼け止めsunscreen

最も紫外線をブロックできる日傘を選ぼう

1.紫外線ブロックにおすすめの日傘の色

陽ざしをよける日傘は素材もデザインも色もとても豊富になってきました。

しかし、紫外線対策のために日傘を選ぶなら、色は白より黒がおすすめです。

白色は、光を乱反射するとき傘の下にも紫外線が通ってしまいますが、黒色は紫外線を吸収するので、傘の下まで紫外線が届きにくいからです。

2.UVカット率の数字が表記されているものを選ぶ

最近、「UVカット傘」とか、「遮光傘」と書かれた日傘をよく目にします。これらは、PU(ポリウレタン)コーティングをほどこしている素材を使用していることを表しています。

・UVカット傘とは、UVをカットする効果がある傘
・遮断傘とは、UVだけでなく太陽光そのものをカットする効果がある傘

単なる布製のかわいい日傘よりも、紫外線カットで日傘を選ぶなら、断然これらのUVカット傘か遮断傘を選ぶのがおすすめです。

注意すべき点は、これらの傘を選ぶ際には、必ず具体的な数値も書かれている傘を選ぶ必要があります。

単に「UVカット」と書かれていても、どれだけのUVカット効果があるかは不明で高い紫外線カット効果があるという保証はありません。

必ず、「UVカット率99%以上」とか、「遮断率99%以上」 等の具体的な数値が書かれたものを選ぶようにしましょう。

尚、中には「UVカット率100%」と書かれたものもあるようなのですが、ちょっと信じがたい気がします。
素材としては100%の効果があるのかもしれませんが、傘に加工して糸で縫っていれば、縫い合わせた部分は光を通してしまうので、さすがに100%というのはちょっと疑問が残ります。

縫製されている傘なら、100%は難しいと考えるのが正しいと思います。

また、日傘以外にも、サングラスを併用するとさらに目の疲れも軽減でき、目から脳にメラニンを算出する指令も押さえることができます。アームカバーや手袋を併用するのもおすすめです。

飲む美白で紫外線予防が簡単にできる

紫外線は、太陽からまっすぐに私たちまで届くわけではありません。空気中のちり、ほこりや地面に当たって反射して散乱するため、あらゆる方向から降り注ぎます。

だから、日焼け止めを塗って日傘をさせば完璧!というわけにはいきません。

<地表面状態による反射率>

新雪-80%
水面-10~20%
砂浜-10~25%
草地-10%以下
アスファルト-10%

さらに、紫外線は太陽に近づくほど上がるので、標高が1000m上がるごとに10%アップ、緯度が低くなればなるほど増加します。もし、そんな環境に出かける場合はより厳重なUV対策が必要になります。

 

塗る日焼け止めは1日に何度も塗り直す必要があり、適量をこまめに塗るのはなかなか難しいです。そこで、1日1回飲むだけで美白ケアができる美白サプリメントや医薬部外品が注目されています。

1日1回飲むだけで体の中からUVケアができて、塗り直す必要もないので手間が減り紫外線防止効果も上がると喜ばれています。

もし今までの紫外線予防効果に満足できない人は、一度試してみるのもいいかもしれません。

配合されている美白成分は、
L-システイン、ビタミンC(アスコルビン酸)、エラグ酸、プラセンタ
が多いです。

さらに、高い抗酸化力があるビタミンE、ビタミンCの働きをサポートするビタミンB群が一緒に入っていればより美白効果が高まります。
シミ・くすみ予防と、できたものを目立ちにくくする効果も期待できるので美白成分は多いものを選びたいですね。

選ぶ際のポイントは、

・国産品で美白成分の量が多いもの
・身体に悪い成分が使われていないもの
・3ヶ月くらいは続けられる価格のもの

美白効果は最低3ヶ月くらいは続けないと効果はわからないので、それが可能なものを選びましょう。

飲む美白として人気の製品をいくつかピックアップしてみました。

<人気の医薬品>
トランシーノ ホワイトCクリア(第一三共ヘルスケア)
ホワイピュア(くすりの健康日本堂)
SIMIホワイト(ビーグレンファーマ)

<美白サプリメント>
マスターホワイト(ヴィジョンステイト)
キミエホワイトプラス(富山常備薬グループ)

まとめ

ちょっとゴミ出し、ちょっと洗濯を干すだけ-とついついやりがちなうっかり日焼けも要注意!紫外線は、浴びた量をどんどん足し算していくのでトータルすると年間でかなりの量の紫外線を浴びることになります。

さらに、紫外線をたくさん浴び続けるとメラニンを作る細胞メラノサイトの数がどんどん増えていくので、少しの紫外線でも黒くなりやすくなってしまいます。

今年から、本気の紫外線対策を始めてみませんか?

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